Fashion
医師の私が妊娠中の女性に新型コロナワクチン接種を勧める理由

医師の私が妊娠中の女性に新型コロナワクチン接種を勧める理由

2021年4月23日、アメリカの政府保健当局は、mRNAワクチンを接種した妊娠中の女性35000人以上を追跡調査した結果、妊娠中の女性にワクチンを接種するようアドバイスした。さらに7月、米国産科婦人科学会(ACOG)と米母体胎児医学会(SMFM)は、直近数ヶ月間の個人から報告された数万件のエビデンスから、すべての妊娠女性にワクチン接種を推奨した。 2021年9月29日、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、妊娠中、授乳中、妊娠しようとしている人、将来妊娠の可能性のある人のワクチン接種率を高めるため、緊急対策を講じるよう勧告した。データから、新型コロナ感染で入院した妊婦の97%がワクチン未接種であることがわかった。 筆者のアン・バンフィールドは産科婦人科医師で、ウェスト・バージニア州にあるデイヴィス・メディカル・センターのウィメンズ・ヘルスケア・ディレクター。彼女が、人々(特に妊娠中の女性)にワクチン接種を促す理由をシェアしてくれた。 私は同じ病院に12年、産科医と婦人科医として勤めており、その間ずっと診てきた患者や家族がいる。彼らは時々、リスクやメリットについて何も尋ねずに私のアドバイスを受け取る。「あなたを信じてますから!」と言って。私はそんな時、「でもどういうことが起こり得るか、説明させて」と返事をする。 患者は私の教育や医学訓練を続けていること、経験、科学についての理解を何の疑問もなく信頼してくれているにもかかわらず、この新型コロナウイルスのワクチンについては違った。 「Facebookでは、こんな副反応を起こすと言っていますが」と聞かれることが日常茶飯事になっている。マイクロチップが埋め込まれて腕が磁気を帯びるようになるのかと聞いた患者が本当にいた。自分は健康だからワクチン接種の必要はないと言う若い患者もいた。 ワクチンが直接、卵巣に入ると言った人も一人いた。単純にワクチンが自分や子どもに何らかの害を与えるのではないかという正当な理由で不安を持つ人もいた。医療を提供する立場の視点からは、非常にもどかしい思いだった。 私はどちらかと言えば患者をよく理解し、その人に特別に合わせたメッセージを届けられると思う。患者の不安を理解し、特に情報の90%をソーシャルメディアやランダムなインターネットサイトから得ている人には、科学的プロセスについて話すのが私の仕事だ。理論が進化しているのは確かだが、私は常に科学と昨年集められたデータに立ち返っている。 The Good Brigade Getty Images 昨年12月、アメリカ食品医薬品局(FDA)が初めて新型コロナワクチンの緊急使用を承認した時、私は患者に、ACOGは最大の努力をしたが、妊娠中の女性は一人も治験に参加しなかったと伝えていた。 逆のことを言われた人もいたかもしれないが、理論的には私のような専門家は、医薬品メーカーが用いているmRNAの技術が妊娠にリスクをもたらすものだとは考えていなかった。ジョンソン・エンド・ジョンソンが使っているアデノウイルスのプラットフォームにも同じことが言える。 このワクチン技術は何十年も使われているという事実に基づいた判断だ。免疫システムを刺激して抗体を作るという作用を考えると、何のリスクもないと思っていた。 同じ月に、ACOGとSMFMは、妊娠中の女性はワクチン接種を妨げられるべきではないと発表した。つまりもともとのポジションは、妊娠中の女性がワクチン接種を希望する場合、私たちはそれを阻むべきではない。そして、私たちは引き続き新しいデータを検討し、さらに情報が出てくるたびに科学に従うように言われた。 Morsa Images Getty Images 12月から新年にかけて、何十万人もの医療従事者がワクチンを接種した。中には妊娠中や授乳中の女性がいたし、接種後に妊娠した人もいた。だが、医療従事者で悪影響があった人はいなかった。 情報をシェアする女性が増え、V-Safe妊娠レジストリ(ワクチンの安全性に関する妊婦登録簿)に情報が集められるにつれ、副反応やマイナス面の可能性をモニターすることが常に検討された。医療従事者は患者にワクチンを接種することに、より積極的になっていたと言えるだろう。 知らなかった人のために言うと、ワクチン接種後の安全性に関する健康チェッカーはCDCが継続的に行っている調査で、人々がワクチン接種後、数日あるいは数週間して経験した副反応をシェアしている(副反応がワクチンに関連したものかどうかわからなくても)。妊婦は特別で重要なグループに区分されている。 それは有望なものである一方、保健当局は集められたデータからはワクチン接種をまだ正式に推奨しなかった。 2021年秋にさらにデータが集まると、私はそれに合わせて患者へのアドバイスの仕方を調整した。最初は「妊婦はこのトライアルに参加していませんが、理論的にリスクはないと思っています」だったのが、「医療従事者やハイリスクの業種の人に接種を開始してから多くの妊娠中の女性が接種していますが、副作用が出た人は増えていません」になった。 This content is imported from Twitter. You may be able to find the same content in another format, or you may be able to find more information, at their web site. URGENT: If you are pregnant, recently pregnant, or plan to get pregnant, get vaccinated against #COVID19 as soon as possible. Getting vaccinated can protect you from severe illness from COVID-19, and a healthy parent is important for a healthy baby. More: https://t.co/pBVlI6STf8. pic.twitter.com/SJy1BcDrcn… Read Full Article